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2014年2月 4日

先日、友人の紹介で、2歳の女の子の歯科治療についてお母さんから相談を受けました。

自宅近所の歯科医院で、3本むし歯があると言われ、小児歯科の専門医が治療に来る日にまず1本前歯の小さいむし歯の治療を受けたそうです。

その時、嫌がり泣いて暴れる子を押さえつけ、開口器で無理やり口を開けて治療をしたそうです。

まぁ、いわゆるセカンドオピニオンでの相談です。

実際、お口の中を診ないとアドバイス出来ないので、なんとか時間を作ってもらい、来院してもらいました。

女の子はここは嫌なことされる場所だと感じとり、なかなか診療室には入りません。

お口見るだけだよー、お母さんに抱っこしてもらいながら見せてってゆっくりお話して、ようやく診療台へ到着しました。

ミラーとかの器具も警戒させてしまうので、口腔内カメラで顔から映し始めて興味をもたせ、それから口腔内をモニターに映しながら、お母さんに説明しました。

もちろん本人も⁇と思いながらも見てました。


3本と言われていたむし歯は、確かに確認出来ました。

1本は治療済みですが。

右上に治療が必要なむし歯がありました。

小さくとも穴があいてしまったむし歯は、フッ素などの進行止めを塗るより、確実に治しておく方が私も良いと思うので、そこの治療は勧めました。

次週に予約してあるとの事だったので、右上のその歯の治療なら受けてください、さらには押さえつける事は私はしないから、疑問に思うなら転院も考えた方が良いと話ました。


その後、小児歯科専門医に話を聞いたんですが、3歳までは記憶に残らないから、押さえつけても大丈夫なんだと言ってました。


しっかりとした処置がしやすいとは思いますが、痛みが出ている緊急時以外は時間をかけて、歯科治療に慣らして行くべきだと自分では思っています。

実際、2歳以下の子どもの治療はそうしてきていますから。


そして今日、また連絡があり、右上の歯の治療を受けたのだけど、薬品を舐めない様に歯自体にエプロンみたいなのを着ける時に暴れ、押さえつけられ、バスタオルでぐるぐる巻きにされ身動きできない状態で、開口器を使って口を開けてエプロンを着けようとしても暴れて、器具で歯肉を傷つけられてしまい、見ていて非常に辛かったと連絡がありました。


まだ返事はしてませんが、現時点でむし歯が3本もあるということは、むし歯になりやすい環境にあるということなので、今回苦しい思いして治しても、また近いうちにむし歯になる可能性があります。


いくら記憶に残らないとはいえ、繰り返しこういう思いをしていたら、絶対に歯科嫌いな子どもになると思うのですが~_~;


タロー歯科
http://www.tarodent.jp/

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タロー歯科 院長 長澤太郎

タロー歯科 院長 長澤太郎
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【役職歴】
社団法人 向島歯科医師会 理事
墨田区介護認定審査会 委員
墨田区健康白書改訂委員会副委員長等を兼任
現在は 向島学校歯科医会 専務理事
墨田区立第三吾嬬小学校 歯科校医

【経歴】
1978年4月 岐阜歯科大学入学
1984年3月 岐阜歯科大学卒業
1984年5月 浜松市 大庭歯科クリニック勤務
1985年4月 銀座 大山歯科医院勤務
1986年1月 大越歯科クリニック柏分院で分院長として勤務
1987年10月 現在地にて、タロー歯科を開業 現在に至る

2000年2月~2002年6月まで、介護福祉専門誌「おたっしゃ倶楽部」に歯科関連のコラムを執筆・連載