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2013年4月19日

聞きかじりの雑学ですが。
最近流行りの安い回転寿司店などで出されるネギトロ、あれは本当のネギトロでしょうか?
本来、ネギトロはマグロの中落ちや皮についてる脂身、トロを包丁で細かく刻んだものに、ネギを加えて作られたものです。

ただ、このネギトロはコストや手間がたくさんかかるので、量の確保はたいへんな事です。

そこで、何とか赤身からネギトロが作れないかと考案されたのが、人工のネギトロです。
潰した赤身に植物性油脂やアミノ酸調味料を添加することで、擬似的にネギトロを作る方法が開発されました。
主に使われるのはショートニングで、これは実は色や風味のついてないマーガリンなんです。

原材料は大豆油やヤシ油で、そこに食品添加物の着色料や香料、塩などを入れて黄色っぽい油にします。
これに特殊な装置で水素を吹き込んで添加し、常温では溶けないようにします。
最後にグリセリン脂肪酸エステル、大豆レシチンなどの乳化剤を添加して水と油を練り合わせると、マーガリンが出来上がります。それをマグロの赤身をすり潰したものに加え、さらにいろんな添加物を混ぜ込むことで、偽装ネギトロが出来上がります。

業務用の食品店では、こういった工程で作られたマーガリン、ネギトロ用ショートニングが販売されてます。
これにミキサーでマグロの赤身を混ぜるだけで、あっという間に偽装ネギトロが完成です。
最近の安い寿司屋、居酒屋などで使われているのは、こういったものなんですよ。

本マグロの皮についてる脂身をスプーンで削いだ身にネギを混ぜ込んだネギトロは素晴らしく美味しいです。
そのうち、ネギトロといったら、こういった人工ネギトロの味が標準になってしまうのでしょうか?
味覚の基準が変わってしまうのでしょうか?

当然身体にも良くないですよね。
いろいろなモノが混ざっていて。

タロー歯科
http://www.tarodent.jp/

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タロー歯科 院長 長澤太郎

タロー歯科 院長 長澤太郎
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【役職歴】
社団法人 向島歯科医師会 理事
墨田区介護認定審査会 委員
墨田区健康白書改訂委員会副委員長等を兼任
現在は 向島学校歯科医会 専務理事
墨田区立第三吾嬬小学校 歯科校医

【経歴】
1978年4月 岐阜歯科大学入学
1984年3月 岐阜歯科大学卒業
1984年5月 浜松市 大庭歯科クリニック勤務
1985年4月 銀座 大山歯科医院勤務
1986年1月 大越歯科クリニック柏分院で分院長として勤務
1987年10月 現在地にて、タロー歯科を開業 現在に至る

2000年2月~2002年6月まで、介護福祉専門誌「おたっしゃ倶楽部」に歯科関連のコラムを執筆・連載