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2017年11月 7日

今日見たヤフーニュースの記事で面白い研究を見つけたので、要点をかんたんにご紹介します。

カナダの大学で、様々な地区から18の国、35~70才までの13万人以上を対象に7年半の期間追跡した調査があります。
この調査は、炭水化物、脂質、たんぱく質のそれぞれから摂取したエネルギーが、総エネルギー量に占める割合を計算して、最も少ない人から最も多い人までを並べて5等分しました。
それら5群のうちの最低群を参照にして、最高群の総死亡と主要な循環器疾患のリスクを比較評価するものです。

現在世界的に用いられている食生活ガイドラインは、低脂肪食を推奨し、さらに脂肪のうち、バターやラードなど常温で固まりやすい飽和脂肪酸ではなく、魚油やサラダ油などの不飽和脂肪酸に置き変えることによって飽和脂肪酸の摂取量を総エネルギーの10%未満に制限することが推奨されています。

ところが調査の結果が驚きです。
この追跡調査の期間に5796人が死亡しており、うち1649人が循環器疾患による死亡でした。
また、4784人が主要な循環器疾患を経験していました。
最低群と最高群のリスクに差が見られた項目を栄養素別にまとめたのが以下になります。

炭水化物については総エネルギーに占める炭水化物の割合の平均値が46.4%の最低群と、同77.2%の最高群とでは、最高群の総死亡リスクは28%も高いのです。
摂取量が多いほど死亡リスクが高い傾向が見られ、最高群では循環器疾患以外による死亡リスクも36%も高くなっていました。

脂質に関しては炭水化物と反対に、総エネルギーに占める脂質割合の平均が10.6%の最低群と比べ、同35.3%の最高群の総死亡リスクは23%低くなっていました。
脂質の摂取量の増加とリスク低下の関係を調べると、総エネルギー量に占める脂肪由来のエネルギーが15%を超えたあたりから低下していき、さらに30%以上になるとさらなるリスク低下を示しました。

たんぱく質についても、たんぱく質割合10.8%の最低群に比べて同19.7%の最高群の総死亡リスクは12%低く、循環器疾患以外の死亡リスクも15%低くなっていました。
また、動物性たんぱく質の摂取は総死亡リスク低下に関係する一方、植物性たんぱく質の摂取は総死亡リスクに影響を及ぼしていません。

これらのデータは、私が日常で推し進めている糖質制限にほかなりません。
味の濃いお菜で大量の御飯を食べ、お腹をふくれさせるのは間違っているのです。
間食のお菓子もだめです。

ちなみに我が家の猫達は糖質はほぼゼロの食事です。
国産にはありませんが、探せばちゃんと糖質ゼロのドライキャットフードがあるんです。
ウエットの猫缶は市販のは使わず、油と塩分ゼロのツナ缶に生とり肉とごく少量の納豆を混ぜたものをあげてます。
みんな元気です^ ^

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タロー歯科 院長 長澤太郎

タロー歯科 院長 長澤太郎
http://www.tarodent.jp/

【役職歴】
社団法人 向島歯科医師会 理事
墨田区介護認定審査会 委員
墨田区健康白書改訂委員会副委員長等を兼任
現在は 向島学校歯科医会 専務理事
墨田区立第三吾嬬小学校 歯科校医

【経歴】
1978年4月 岐阜歯科大学入学
1984年3月 岐阜歯科大学卒業
1984年5月 浜松市 大庭歯科クリニック勤務
1985年4月 銀座 大山歯科医院勤務
1986年1月 大越歯科クリニック柏分院で分院長として勤務
1987年10月 現在地にて、タロー歯科を開業 現在に至る

2000年2月~2002年6月まで、介護福祉専門誌「おたっしゃ倶楽部」に歯科関連のコラムを執筆・連載