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2017年12月22日

一昨日、向島保健センターで1歳半健診がありました。
2点気づいた事を。

まず、受診者41名だったのですが、母親ではなく、父親と来所したのが5組いました。
割合で言えば1割以上です。
最近では父親と来所もちらほら見かけますが、
今回は目立ちました。
30年前では考えられなかった状況ですね。

もう一つは「フッ素」に関して。
まだ1歳半にもかかわらず、塗布を受けている子が何人かいました。
センターの健診でも、フッ素塗布を推奨していますが、私は進めません。
理由は2つ、まずフッ素を神経毒と捉えて全くフッ素塗布をしない歯科医師が最近かなり増えています。
それなりに言い分はあります。

そして2つ目は、その手技にあります。
歯の表面にフッ素を確実に塗布する為には、まず歯の表面をブラシやラバーカップに専用のペーストを使用して綺麗に磨いて、歯の表面に付着した歯垢や最近を落とします。
さらに歯を乾燥させてフッ素を塗布し、しばらくその状態を保つんです。
これは時間と手間がかかります。
きちんとやると、小一時間ほどかかります。
こんな事、小さい子供には現実的に不可能だと思います。

実際、保健センターや一般の歯科医院では、こんな事はせずに、いきなり歯の表面にフッ素を塗布していますし、塗ったらすぐに終了です。
こんなんでは一般に信じられている、フッ素の効果なんてはなから期待出来ません。
間違った認識が広まっているのですね。

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タロー歯科 院長 長澤太郎

タロー歯科 院長 長澤太郎
http://www.tarodent.jp/

【役職歴】
社団法人 向島歯科医師会 理事
墨田区介護認定審査会 委員
墨田区健康白書改訂委員会副委員長等を兼任
現在は 向島学校歯科医会 専務理事
墨田区立第三吾嬬小学校 歯科校医

【経歴】
1978年4月 岐阜歯科大学入学
1984年3月 岐阜歯科大学卒業
1984年5月 浜松市 大庭歯科クリニック勤務
1985年4月 銀座 大山歯科医院勤務
1986年1月 大越歯科クリニック柏分院で分院長として勤務
1987年10月 現在地にて、タロー歯科を開業 現在に至る

2000年2月~2002年6月まで、介護福祉専門誌「おたっしゃ倶楽部」に歯科関連のコラムを執筆・連載