広島の医師、藤川先生の投稿をご紹介します
糖質制限、高たんぱく質、メガビタミンの勉強で、よく読ませて頂いている広島の医師、藤川先生の投稿をご紹介します。
メグビーメールマガジン 2月号 Vol.95、より
まず、タンパク質の生体における役割を見よう。
血液、骨、筋肉、神経、内臓諸器官から皮膚や爪にいたるまで、タンパク質でできていないものはない。
したがって、それの欠乏があれば、全身的に悪影響が及ぶ。
生体の代謝をにぎる酵素がすべてタンパク質であることも見のがせない重要なポイントである。
タンパク質の欠乏があれば、代謝のスムーズな進行は期待できないといって、過言ではない。
そしてまたタンパク質は、抗体やインターフェロンなど、感染に対する自衛手段にも利用される。タンパク質が欠乏すれば、細菌やウイルスに対して無防備になるのだ。
生体の代謝には、タンパク質も、糖質も、脂質も参加する。それらのすべてが酵素を要求することを考えると、タンパク質の比率が低くては、代謝のスムーズな進行にさしつかえる、という結論をださざるをえなくなる。
エネルギー源が、糖質・脂質だからといって、これだけを食っていたら、エネルギーさえもつくれない。酵素タンパクなしの代謝などは、ありえないからである。
タンパク質の比率が重要なことは、このような極限のケースを想像すればわかるはずだ。